ガイナックス・インタビューズ

ガイナックス・インタビューズ

ガイナックス・インタビューズ


読みながら、あるいは読み終えてから、コレについて、コレを通して自分が得たことなどを一生懸命に考えているのですが、未だ考えがまとまりません。うーむ。


奇才の創作者集団GAINAX。昨年に20周年を迎えた彼らは、常に日本の、いや世界のアニメ界をリードし続ける存在だった。「エヴァ」や「トップ」に代表される、他に類を見ない独特な作品を作り上げてきて、今なお作り続ける彼らは何に触れ、何を感じてきたのか。

これは、オンラインマガジン「Web現代」(現「MouRa」)にて2年間に渡り連載されていたものを再編集したものだそうです。載っているのは武田康廣庵野秀明摩砂雪貞本義行大月俊倫、佐藤裕紀、大塚雅彦樋口真嗣村濱章司、神村靖宏、鶴巻和哉平松禎史赤井孝美、渡辺繁、山賀博之の15人。
彼らの立場はそれぞれです。監督やプロデューサーをはじめとするさまざまな役職としてGAINAXとさまざまな関わり方をしてきた15人です。


これだけの人間がいるのだから、もちろん一人ひとりに言うことは違います。バンダイGONZOといった社外の人間もいるし。しかしその中で全員に通じると感じたのはクリエイターとしてのプライド。
どんな映像作品でも、そこには大勢の人間と多額の金が関わってきます。その中で自分が何をすることが出来るのか、どういったメッセージを作品にこめることが出来るのか。それを一人ひとりが明確に意識し、そして意識した者を確実に作品にこめることが出来るからこそ、この創作者集団が出来上がっているのだと感じました。


ガイナックスという集団は自分にとって一種の憧れです。彼らが作り上げてきたさまざまな作品が自分に与えた影響は決して小さなものではないのですが、それ以上に憧れるのが、彼らの学生時代の活動。「愛國戦隊大日本」とか「八岐大蛇の逆襲」とか。
今の自分と大して変わらない年齢の彼らが、今より圧倒的に劣る環境であれだけの作品を作り上げたことに対する憧れ。その技量、その熱意、そのプライド。それがガイナックスの根底に流れる「血」として存在しているから、自分はガイナックスが好きなのだと思います。